サルコイドーシスは原因不明の多くの臓器に発症する疾患です。この病気は、全身のいろいろな臓器(頻度が高いのは両側肺門リンパ節、肺、眼、皮膚、唾液腺、心臓、神経、筋肉など)に、結核によく似た病巣を作ります。一般にそのような病巣は「非乾酪性類上皮細胞肉芽腫」と呼ばれています。罹患部位から採取された組織標本に「非乾酪性類上皮細胞肉芽腫」が存在すれば確実となりますが、しかし前述のように、現在までその原因は明確にされていません。サルコイドーシスの本体は、感染症ではなく個体のもつ異常な免疫反応と推定されます。もちろん悪性新生物でもありません。
定義で述べましたように現在は不明です。しかし、病理組織が示しますように、結核を始めとする感染性肉芽腫性疾患の組織像が大変似ていることから、以前より何らかの感染症が関与しているのではないかと考えられてきました。現在日本では嫌気性菌のpropionibacteriumacnesとp.granulosumの遺伝子が肺やリンパ節などがら証明され、これらの菌が原因菌の一部として研究の対象となっております。欧米ではLー型結核菌、ウイルス、自己免疫などとの関係の報告もあります。
症状は罹患臓器によって異なります。症状の出現頻度からみますと眼、皮膚、肺の順で多く、眼では霧視(霧がかかったようにぼんやり見える)、羞明(まぶしい)、飛蚊症(ちらちら視野に小さいものが移動する)などが出現します。皮膚では各種の皮疹が出ますが、結節型(円形~楕円形の隆起した紅色~暗紅色の鱗屑を伴う硬い皮疹)、局面型(円形~楕円形の辺縁の隆起性で内面は萎縮性の柔らかいの皮疹)などが多いようです。肺病変の自覚症状は咳、呼吸苦などがあります。また心病変の自覚症状は不整脈が最も多く認められます。しかし約40%の患者さんは自覚症状に乏しく健康診断で発見されています。
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